お墓と仏壇、所有と管理のお悩みごと

ご供養とは、仏壇・仏具・お墓がないとできないの?

ご供養とは、仏壇・仏具・お墓をお持ちでなくても、できるものです。
お呼びしてお越しいただくのは神仏や僧侶による仲介が必要ですが、
亡くなられた命日や楽しかった記念日に、故人の好物であったものを食して
故人を思いながらいただくのも「追善供養」といえるでしょう。

「追善供養」は身近な方法で日常に行える!

一乗院に毎年、ご両親の命日に回向供養とご先祖供養にいらっしゃるご夫婦は、
一乗院での法要のあと、同じ東海道沿いにある蒲原の『よし川』さんで
ご両親が大好物だった鰻を一緒に食されて偲ぶ時間を楽しみにされています。

また、近しかった叔父さんが単身で亡くなられた翌年、
命日の前後に、叔父さんをしのんで蒲原の『やましち』さんで
桜エビのかき揚げと日本酒をいただいたあと、
護摩祈祷に参加された方もいらっしゃいました。

宗教を超えたご供養の意味

ご供養とは、仏壇やお墓をお持ちでなくても、
宗教がなくても、できるものです。
亡くなられたら肉体から離れるので
「もう会えない」ことになりますが
一緒に過ごした時間を思い出して
感謝することはいつでもできることです。
「故人を思う」時間を持つことこそ、大切なのでしょう。

自分の徳を積む「ご先祖供養」

「ご先祖」とひとことでいっても、3代さかのぼるだけで14名、
その兄弟姉妹まで加えると、100名を超える方もあるのです。
なかには死後数十年、誰にも供養をされていない境遇のご先祖や
身内の誰からも生前に慕われなかったご先祖、
後継者なきまま若死にされたご先祖もいらっしゃるでしょう。
いずれにしても、どんなご先祖であっても
「そのご先祖がいなければ、今の自分はこの世に存在していない」のです。
いろいろなご先祖に思いを馳せながら
「先祖代々」に手を合わす時間こそ先祖供養であり、
またそのお努めは自分が現世で「徳を積む」行為となって
未来への貯金となるのでしょう。

先祖がひとつも徳を積んでいなかった、そんな家系に生まれたのなら、
自分で、自力で徳を積むしかありません。
「自力で運勢を開運させる」ためにも、自分に命をつないだご先祖への供養があるのです。

コラム担当:天祐(一乗院:橘住職とのお話から書き起こしたものです)

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