一乗院のご本尊である不動明王、如意輪観音菩薩、
三宝荒神にご祈祷ご祈願いたします。

一乗院では、真言密教独自の儀式である護摩祈祷はじめ、
除災招福、因縁消滅、地鎮祭、建物、
自動車・自転車・ベビーカー・車いすなどの乗り物祈祷
合格、就職・転職祈願、必勝祈願、
縁結び、厄除けなど、幅広い願い事の祈願を執り行っております。
駿河湾 桜海老漁の時期には、無事と豊漁を願って船もご祈祷しています。

「即身成仏」を説く真言宗は、宗教宗派に関わらず
どなた様にも信仰いただける
おおらかな宗教です。
即身成仏とは、現生で成仏を達成し、生きたまま仏に昇華すること
葬儀や法事などの「亡き魂のご供養」はもちろん、
今を生きる人間の「現世祈願」を行うのが
真言宗寺院の大きな特徴
でもあります。

一乗院では、易占鑑定でも不動明王様のお力をお借りしています。
誰も避けることができない「生老病死」に寄り添い
よりよく生きるための道を開く寺院を目指しています。

真言宗一乗院 御本尊と真言|
大聖不動明王・如意輪観音菩・三宝荒神

 大聖不動明王

だいしょう ふどうみょうおう
(梵: अचलनाथ acalanātha)
アチャラナータ

不動明王は、密教特有の仏である「明王」の中でも、
最も格の高い明王
です。
真言密教の最高仏・大日如来の命を受けて
煩悩にまみれて悟りの道から逸れた人々を
一人残らず慈悲の怒りをもって救う使命を持った仏さま
です。

右手に三鈷剣(さんこけん)という刀剣、
左手に羂索(けんさく)と呼ばれる縄を持ち、
一切の悪魔煩悩を降伏させます。


また不動明王は、「現世利益(げんせいりやく)」をもたらす仏さまでもあります。

「現世利益」とは、現在生きている私たちの願い事を叶え、
悩みを解決してくれるという意味を持ち、
多くの人々が不動明王に救いを求めます。
日本において最も信仰を集める仏さまのひとりで
親しみを込めて「お不動さん」と呼ばれています。

「大聖」は聖人への尊称として冠するものです。
「不動」とは、動かない山のこと。
人々を救済する揺るぎない決意を表し、
「明王」は、仏の尊格を表す位の一種で
神秘の言葉を扱う仏様のお名前の後ろに付けられます。
とりわけ不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、
金剛夜叉明王の五明王を「五大明王」といい、
五大明王の最も中心的な存在である不動明王は、
大日如来の化身とされています。

不動明王は炎と共に現れ、雷雨をもたらす龍を従えています。
また不動明王の左右には、
制多迦童子(せいたかどうじ)と
矜羯羅童子(こんがらどうじ)の
ふたりの童子が脇侍しています。

不動明王 真言「ノウマク・サンマンダーバーザラダン・センダン・マーカロシャーダ・ソワタヤ・ウンタラタ・カンマン」

五大明王とは
不動,降三世(ごうざんぜ),軍荼利(ぐんだり),大威徳,金剛夜叉の五大明王のこと

コトバンク 

 如意輪観音菩薩

にょいりんかんのんぼさつ
(梵: चिन्तामणिचक्र  Cintāmaṇicakra)
チンターマニ チャクラ

如意輪観音菩薩は、仏教で説かれる「六道輪廻」の
六道に配されている六観音の一尊です。
如意とは「意のままに」という意で、
六道では天人の住む「天界道」のご担当ですが
六本の手で六道すべての人に救いの手を差し伸べ、
あらゆる願いを叶えて利益を与えるとされる尊像です。

「六道輪廻」では、人は死後に
六つの世界(六道)のいずれかに
また生まれ変わるとされています。

六道は「天界・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄」からなり、
それぞれに観音さまが配されています。
仏教では六道輪廻から外れてしまうと「外道」となるため
悟りを得て極楽浄土へ行くことが唯一の救いと説かれています。

如意輪観音菩薩は、
智慧や財宝、福徳を意のままにもたらす
「如意宝珠(にょいほうじゅ)」と、
煩悩を打ち砕く「法輪(ほうりん)」の力で苦難を除きます。
冠に「化仏」と呼ばれる小さな仏さまをお乗せになって
右足を立てて坐り、
顔に手を当てる「思惟手(しゆいしゅ)」と呼ばれる
人々を救済する独特のお姿をされています。

なお菩薩とは、サンスクリット語の
ボーディ・サットヴァ(梵: बोधिसत्त्व, bodhisattva, 巴: bodhisatta)の音写である
「菩提薩埵(ぼだいさった)」を略したもので、
如来になるための悟り(=菩提)を得る修行をしながら
人々に寄り添い、人々をお救いくださる仏の位を表しています。

静岡市の真言宗一乗院 如意輪観音菩薩さまのお写真
如意輪観音菩薩 真言「オン・ハンドメイ・シンダマニ・ジンバラウン」

六観音とは
密教では、地獄道に 聖 しょう 観音、餓鬼道に千手観音、畜生道に馬頭観音、修羅道に十一面観音、人間道に 准胝(じゅんでい)または 不空羂索 ふくうけんじゃく 観音、天道に如意輪観音を配する。

コトバンク

一乗院は東海道15番目の蒲原宿にありますが、
すぐ隣にある16番目の由比宿には、
菩提薩埵の「薩埵」と名がつく観光名所の「薩埵峠」があります。
薩埵峠は、東海道中で最も危険な難所と言われ、
江戸時代から人々を魅了し続ける東海道一の絶景スポットです。
薩埵峠からは雄大な富士山と青い駿河湾の景色が広がり、
現在もその風景を楽しむことができます。
歌川広重の浮世絵「東海道五拾三次之内 由比 薩埵嶺」にも描かれています。

一乗院の三宝荒神さま

 三宝荒神

さんぼうこうじん

三宝荒神様は、三宝荒神は、日本の仏教信仰で独自に発展した日本固有の尊像です。
仏陀・法(教義)・僧の三宝を守護し、
浄信者を助け、不浄を忌み、火を好む存在です。

三宝荒神の姿は三面六臂(ろっぴ)で三つの顔と六本の腕を持ち、
怒りの形相をしていますが
怖い三つの顔は、怒っている顔ではなく、
煩悩や弱い意志に負けず、強い信念をもって向かう「憤怒の表情」です。

家内安全、商売繁盛、厄除開運など、
信仰者に現世利益をもたらすと信じられています。

三宝荒神の六本の腕は「様々な手段で助ける」という意味で、
武器を持った手があちこちに届き、
「どんな望みでも叶えるために
自在に道具を使いこなす」意味でもあります。

三宝荒神 真言「オン・ケンバヤ・ケンバヤ・ソワカ」
大峰山にて真言宗の修行をする静岡市清水区の真言宗一乗院の写真です。

一乗には「ともに大きな乗り物に乗って悟りを開く」の意があります

東海道沿い、蒲原の小さなパワースポット 一乗院

「一乘(いちじょう)」とは、大乗仏教での「仏と成ることのできる唯一の教え」のことです。
一乗の教えでは、「仏性を開くことによって、
菩提(覚り)を得ることができる」とされています。

また一乗には「唯一無二の教えである仏教を、
多くの人々と共に大きな乗り物に乗り、菩提(悟り)を得ていこう」

という意味がございます。
その「一乗」を名乗る寺院として、また東海道沿いにある一乗院として
自転車、バイク、車をはじめ、バス、鉄道、船舶、
ベビーカー、一輪車、三輪車、車いすなど、
人を乗せて運ぶあらゆる乗り物の安全と
乗る人の開運をご祈祷する
「乗りもの祈祷」を執り行っております。

東海道は、東京・日本橋から京都・三条河原までの
492キロを結ぶ海岸沿いの幹線道路です。
東海道は鎌倉時代から京都と鎌倉を結ぶ街道として発展し、
のちに江戸幕府を開府する徳川家康により、
人馬情報の往来する五街道の一幹線として整備されました。

一乗院ではこの道を往来する人々を乗せる物の安全を祈願し、
またより良い道、新たな道が開けるための開運招福を祈って
心をこめてご祈祷いたします。

真言宗と空海 真言密教のおはなし

真言密教の「密教」とは

密教は、真言宗の最高位である大日如来(だいにちにょらい)が知る奥義で、仏教の究極の真理を表しています。
大日如来の教えは、インドと中国(唐)のわずか7人の高僧に受け継がれていました。
その7人目の真言第七祖から正確な密教を受け継いだのが、弘法大師空海です。

密教は、わかりやすく万人向けに説いた顕教(けんぎょう=顕(あらわ)に説いた仏教)とは相対し、
言葉や文字だけでは理解することができない教えを守り、
厳正に伝えて「仏と一体になること」が必要とされます。

空海は唐の国で真言第七祖より正当な密教を受け継ぎ、
真言密教の第八祖として灌頂名(密教の法名)を授与されます。
このとき空海に与えられた灌頂名が
大日如来の別名である「遍照金剛(へんじょうこんごう)」です。

お遍路などでよく唱える念仏の
「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」は
空海に名付けられた大日如来の名を称えて
「私は心よりおすがりします、弘法大師様と大日如来様に」と
お誓いして唱えているわけです。

日本に帰国後、空海は「真言密教」を大成し「真言宗」を確立します。
密教を深く正しく学び、受け継いでいくためには、後継者を育てる道場が必要でした。
空海は京の都・東大寺に「灌頂道場真言院」を建立し、東大寺を真言密教の根本道場とし、
また和歌山には「高野山金剛峯寺(こんごうぶじ)」を修禅道場として建立しました。

なお「弘法大師」は空海の死後に贈られた名で、
親しみを込めて「お大師さま」と呼ばれています。

参考:真言宗総本山 東寺

真言宗 醍醐派について

弘法大師が日本で開いた真言宗には、主に16の宗派があり、
そのうちのひとつである醍醐派の開祖・理源大師は
平安時代前期に活躍した名僧で讃岐五大師の一人です。
16歳で弘法大師の実弟・真雅(しんが)僧正の弟子となり、
修験道を真言密教の中心に定め、大峰山で厳しい修行を積みました。

理源大師は大峯山を「一乗菩提正当の山」として位置づけ、
理論と実践方法を大成させたため
「大峯山中興の祖」「当山派修験道の祖」と称されています。

理源大師は修行を通して自らの心と体で学んだことを「実修」と表現し、
学んで得たことを人々のために活かすことを「実証」とし、
「入りて学び、出でて行う」ふたつの修行を
「実修実証の道(修験道)」と定めて修験道を醍醐派の教えの中心にしました。

真言宗って?

真言宗は、平安時代初期、仏教の高僧であった「弘法大師空海(こうぼうだいし くうかい)」により、大日如来を本尊として開祖されました。
空海は774年に讃岐の国(現在の香川県善通寺市)に生まれ、都の大学に進みますが、大学での浮世から離れた学問に疑問を感じ、かねてより深かった仏教への関心がさらに高まり出家の道を選びました。
僧として学びを深め、儒教・道教・仏教を比較するうちに「仏教がいかに優れているか」を解き明かします。
やがて空海は密教の経典『大日経』と出会い、密教の教えこそ真理と悟り、学びを極めるために師を求めて唐(中国)に向かう遣唐使船に乗り込みました。この留学の折に「空海」と名を改めたのです。

仏教とは?

仏教は世界三大宗教のひとつであり、ブッダがインドで開いた「釈尊仏陀の教え」のことです。
仏教は、約2500年前に王族として生まれたブッダ(釈尊仏陀:ガウタマ・シッダールタ)が、インドで悟りを開いたことから始まりました。ブッダ:仏陀(Buddha)とは「目覚めた人」という意味です。
ブッダの教えは、心の豊かさや苦しみの克服に焦点を当て、三学と呼ばれる戒律、禅定、智慧の修行を重視し、何よりも「実践して実行する」ことが強調されました。

大乗仏教と仏教のちがいは何ですか?

インドで誕生した仏教は世界各地へ広がり、ブッダ没後500年以降、さらに進化した仏教が次々に登場しました。
この、さまざまに発展した仏教をまとめて「大乗仏教」とよびます。
現在の日本の「仏教」は大部分が「大乗仏教」に属します。シルクロードを経て日本へ渡来した仏教と、インド生まれのブッダの説いた仏教との違いは、「誰もが悟りを開くことができ、ブッダとなることを目指して修行する道は広く開かれている」という特徴です。

 一乗院 交通のご案内 

JR東海道本線「蒲原」駅より5分 (東海道沿い)

静岡市清水区 蒲原駅から徒歩五分の真言宗一乗院外観写真です。毎月第2日曜日14時から護摩祈祷を執り行っております。