真言宗 一乗院 御本尊

大聖不動明王(梵: अचलनाथ acalanātha)
如意輪観音(梵: चिन्तामणिचक्र  Cintāmaṇicakra)
三寶荒神

不動明王(ふどうみょうおう)

密教の尊格であり、三諸明王の中で最も尊敬される明王です。
大日如来の化身ともされ、
鈷剣(さんこけん)と羂索(けんさく)を持ち、
一切の悪魔煩悩を降伏させます。

如意輪観音(にょいりんかんのん)

六観音のひとつで、
智慧や財宝、福徳を意のままにもたらす「如意宝珠(にょいほうじゅ)」と、
煩悩を打ち砕く「法輪(ほうりん)」の力で苦難を除き、
利益を与えるとされる尊像です。

三宝荒神(さんぼうこうじん)

仏・法・僧の三宝を守護し、
浄信者を助け、不浄を忌み、火を好む存在です。
その姿は三面六臂(ろっぴ)であり、怒りの形相を示します。
家内安全、商売繁盛、厄除開運など、
信仰者に現世利益をもたらすと信じられています。


 「一乗」とは

一乘(いちじょう)とは、大乗仏教の「仏と成ることのできる唯一の教え」のことです。
一乗の教えでは、仏性を開くことによって、菩提(覚り)を得ることができるとされています。
また一乗には「唯一無二の教えである仏教を、多くの人々と共に大きな乗り物に乗り、菩提(悟り)を得ていこう」という意味がございます。
そのことにより一乗院では、自転車やバイク、車をはじめ、
ベビーカーや一輪車、三輪車、車いすなど、人を乗せるあらゆる乗り物の安全をご祈祷いたします。

 一乗院の歴史と修験道

一乗院 修験道場写真

一乗院は江戸中期、山伏修験に属す密教道場として、東海道五十三次・蒲原宿に開かれました。
その法流は役行者(えんのぎょうじゃ)より飛鳥時代から伝わる、
1350年の歴史をもつ「修行して験力を顕す実修実験の道(修験道)」です。

修験道とは、日本古来の古神道と山岳信仰に
大陸より渡来した仏教の教えである密教が結びつき、
平安末期に成立した仏教の一派です。
密教に基づき、あらゆる生命・魂を尊び、
神仏習合の道として神仏いずれにもお仕えし、
大宇宙・大自然の中で生かされていることに感謝し、
あらゆる生命・魂を尊ぶ山伏修験に属します。




一乗院写真

修験道は「山岳宗教」と呼ばれ、深山幽谷に入って修行することで神秘的な力を得て、自他の救済を目指します。
修験者は白い装束でお経を唱えながら大自然の山道を歩み、奥駈修行により自己を探求します。

修験道の聖地である大峯山は、熊野から吉野まで連なる山脈の総称です。
紀伊半島の大半を占める山々は、神話の時代から神々が鎮まる特別な地域とされ、仏教の修行の場となりました。
8世紀初め、修験道の開祖である役行者は、大峯山で三十三度の入峯修行を行いました。

紀伊山地には「熊野三山」、「高野山」、「吉野・大峯」の三つの霊場とそこに至る「参詣道」があります。
吉野から熊野までの約170キロの道程は、修験道の中でも最も過酷で厳しい修行です。
この行は奥駈修行と呼ばれ、
大峯七十五靡(なびき)と呼ばれる拝所・霊所を巡拝しながら急峻な山々を歩きます。
この修行の「道」は2004年、道として世界で二番目にユネスコの世界遺産に登録されました。

 交通のご案内 JR東海道本線「蒲原」駅より5分 (東海道沿い)